『ファンタシースターユニバース(PSU)』の開発陣を束ねる見吉隆夫プロデューサーが、
海外メディア『Kikizo Games』の単独インタビューに応じています。
インタビュー原文はかなりのボリュームとなっており、中には初報且つ重要な情報も幾つか確認できます。
以下に、同インタビューにおける特筆事項を総括。
重要性が低いと判断された事項の他、一部既報については割愛させていただきます。
尚、インタビューの日付けに『2004/10/26』とありますが、正しくは『2005/10/26』となる模様。
リンクの際には御注意を。
――(※次世代ハードに関する話題の中で) - 『PSU』が次世代ハードに出ると捉えても?
見吉氏:私は、次世代プラットフォームにおける『PSU』の開発も検討しています。
――今作に盛り込まれた新要素についてお伺いしたいのですが。
見吉氏:詳しくは話せませんが、『PSO』におけるオンラインプレイは
極短いスパンになるものと考えられていました(※補足:長期に渡りプレイされたのは想定外)。
対して『PSU』は、長期に渡りプレイされることを想定したものとなっています。
――『PSO』のクールな要素として、言語のカベを超越した
コミュニケーションの存在が挙げられます(※補足:ワードセレクトetc)。
よりオープンなコミュニケーションなどは…?
見吉氏:『PSU』にも同等のコミュニケーション機能が備わっています。
そして、それは『PSO』から大きく進化を遂げたものとなるでしょう。
――『PSU』のオンライン要素を利用する際に、金銭の支払いは生じますか?
見吉氏:まだ検討の段階です。日本と米国とでは異なる部分もあるので。
ビジネスに関することですから『SEGA of America』と
『SEGA of Europe』が最終的な決定を下すでしょう。
――PS2バージョンの映像が"ハイレゾ非対応"というのは事実でしょうか?
見吉氏:残念ながら…。PS2バージョンは『ワイドスクリーン』や
『プログレッシブ』には対応していません。しかし、PCバージョンはいずれも対応しています。
――『PSU』の開発プロセスを教えてください。スタッフの人数や、氏の役割などを。
見吉氏:『PSU』の開発プロジェクトは10人のスタッフにより立ち上げられ、
現在は100人以上が参加しています。そのスタッフの大半はネットワーク関連の作業に携わっています。
私自身はプロジェクト全体を監督する立場にあります。
――『PSU』のテーマ曲やサウンド全般の製作は外部に委託しているのでしょうか?
見吉氏:基本的にはセガ内部のスタッフにより製作されています。
しかし、一部の楽曲については、オーケストラに携わる社外の方々にも協力を得ています。
――『PSU』には『PS2』と『PSP』の連動要素なども盛り込まれるのでしょうか?
見吉氏:残念ながら『PSU』にそのような機能(連動要素)はありません。
しかし、私個人としては『PS2』と『PSP』の連動に興味があります。
――中裕司氏は『PSU』の開発にどの程度関わっていますか?
見吉氏:彼はチーフプロデューサーとして『PSU』の全てに目を通しています。
中氏は時折、その方向性について我々に指示を与えます。
最も注目すべきは、今作『PSU』の開発規模。開発初期には極僅かなスタッフも、
発売目前となる現在では総勢100名以上に倍増。大作RPGさながらといった印象を感じさせます。
これら大所帯の陣頭指揮を執るのは、中裕司チーフと見吉隆夫プロデューサーの両名。
開発も大詰めを迎えるであろう大切な時期だけに、その手腕に期待が寄せられます。
このほか『ワードセレクト』の存在を匂わせるコメントにも要注目。
今年5月に、海外メディア『1UP.com』との対談に臨んだ見吉プロデューサーは、
『海外ユーザーとの合同サーバを検討中。』ともコメントしているだけに[-関連記事1-]、
その実現も夢ではなさそうです。
これら吉報とは対照的に、それとなく仄めかしていた
『PS2』と『PSP』の連動要素については、キッパリと是を否定。
とはいえ、個人的にはそのギミックに興味がある様子の見吉プロデューサー。
気の早い話ではありますが、今後シリーズ作品が『PSP』でも展開されることになれば、
いずれは実現する可能性もあるのでしょうか?
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