米ゲームメディア「Game Daily」にて、「E3:2005」に出展された「ファンタシースターユニバース(PSU)」
プレイアブルバージョンのレポートが掲載されています。
注目すべきは、記者自身が数百時間に及び「PSO」をプレイしているといった前置き。
他サイトのそれに比べ、よりユーザーライクな視点による具体例を交えたレポートである様子が伺えます。
以下、「Game Daily」の当該レポートから注目の事項をピックアップ。
――マップ構造:「PSO」における"大部屋"の3〜4倍にも及ぶ「大規模エリア」も
プレイアブルバージョンにおける「草原」並びに「遺物」の各エリアは、広大且つ不規則な地形でした。
その(1部屋あたりの)規模は、平均すると、私が「PSO」で最も大きいと感じるエリアの3〜4倍に相当します。
この"エリア広域化"によるデメリットを挙げるとすれば、私が部屋(エリア)で迷子になり、
次のエリアへ進むために周囲を歩き回らなければならなかった事でしょうか。
しかし、その景観は美しく、「PSO」のような閉塞感はありませんでした。
――テクニック:その使用は「杖」装備時に限定される?
プレイアブルバージョンから判断するに、「テクニック」
を使用する唯一の方法は「杖」系統の武器を装備すること。
不便な制約だが、武器の切り替えがスピーディ且つ容易に行なえたので、
使い心地は決して悪く無かった。尚、実際に使用できたのは「Resta(回復系テクニック)」
及び「Gifoie(複数ターゲットを攻撃する炎系テクニック)」の計2種。
――ゲームの全体像:ゲームの"核"となる要素は「PSO」に忠実
ゲームの"核"となる部分は「PSO」と変わらない。
マップを探索し、モンスターと戦い、レアアイテムを探し、最後にはボスと戦う。
コンボを繰り出す際には「PSO」同様に一定のタイミングによるボタン操作が要求された。
――モーション:進化を遂げた、滑らか且つスピーディなモーションの数々
キャラクターの動作(モーシヨン)に関しては、その流線的な動きに大変驚いた。「PSO」は動きが硬く、
まるで蝶番が錆び付いた人形の如く"ぎこちない"動きだった。対して「PSU」のそれは、
野生に生きるパンサーの如くスピーディな、躍動感溢れるものになっていた。
――シングルモード:その実装は「スタンドアロン型RPG」を好むユーザーへの朗報
プレイアブルバージョンはまだ制限が多く、キャラクターを作成したり、
新種の武器が見受けられるといった事はありませんでした。
しかし、シングルモード(1人用)でありながら、AIコントロールによる4人構成パーティが実現したことは、
オフラインで探索する事を好むユーザーにとっては朗報となるでしょう。
――グラフィック:PS2版は粗削りながら、PC版は美しいグラフィックを実現
「PlayStation 2」版の展示映像はかなり粗削りな状態だったが、
一方の「PC:Windows」版のそれは非常に素晴らしいもので、
テクニック「Gifoie」のエフェクトは特に鮮明に見えた。
しかし、先に述べた"滑らかなモーション"は、両バージョンともに違いは見られなかった。
――総評:「PSU」は、「PSO」中毒者にとってキケンな存在
プレイアブルバージョンから察するに「PSU」とは、
システムが大幅に改良され、遥かにグラフィックが進化を遂げた「PSO」です。
これは「PSO」中毒者にとっては、ある意味悪いニュースと言えるかもしれません。
(※更に中毒が悪化するといったニュアンスのジョーク)
以上が当該レポートの要約。
各エリアの規模を比較するにあたって、その具体例として挙げられた「最も大きいと感じるエリア」
という表現こそ曖昧ながら、いずれのエリアもかなりの広域化が実現されている様子が伺えます。
とはいえ、通称「中央競馬場(ブリンガー出走します!)」こと、「遺跡:2」中盤の「大広間」を例えての発言とは考え難いのですが…?
また、近頃話題のPS2版のグラフィックについては、他サイトにおいて「PS2としては健闘している」
といった意見も伺えましたが、数百時間プレイしているコアユーザーの視点からは若干粗削りに見えるとのこと。
もっとも、こればかりは主観の問題ですから、実際にどう感じるのかは人それぞれ。
参考意見の一つとして捉えるのが無難でしょうか。
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