「1UP.com」独占公開 - 「PSU」プロデューサー見吉隆夫氏へのインタビュー
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米国大手ゲームメディア「1UP.com」にて、「ファンタシースターユニバース(PSU)」
のプロデューサーを務める見吉隆夫氏へのインタビュー記事が掲載されています。
記事中では、見吉氏が「プロデューサー」ではなく「ディレクター」と紹介されていますが、
「1UP.com」の誤植でなければ、開発チーム内で人事異動が実施された可能性もあるのでしょうか…?
以下にインタビュー記事の要約を掲載します。
――「PSO」開発におけるあなたの役割はなんでしたか?
見吉氏:「PSO」では、ディレクター兼メインプランナーを担当しました。
――PSO」でやり残した事の中で、「PSU」で実現された事はありますか?
見吉氏:主に、深く練りこまれたストーリー要素を付加する事が
実現しました。「PSO」のストーリーは希薄でしたが、「PSU」ではプレイ時間に換算して40+α時間にも及ぶ、
深く練りこまれたプロットを加えることが出来ました。
昔ながらの王道的なRPGになるでしょう。
――今回はストーリーの見せ方も異なるようですが。
かつてはリコの足跡を辿りつつ物語を見せてきました。
しかし、今回はフルボイスによるイベントシーンが挿入されるとか。
こうしたイベントはかなり多いのでしょうか?
見吉氏:オフラインモードでは、時間にして3時間を越える
フルボイスのイベントシーンが展開されます。
全行程が40時間程ですから、それはかなりのボリュームと言えるでしょう。
――オフラインをクリアしないとオンラインに繋げないのか、或いは異なる構造に?
見吉氏:オフラインでは、予め用意された「イーサン=ウェーバー」
というキャラクターで遊ぶことになります。
オンラインは自分のキャラクターを作成し、ストーリー(オフライン)の
進行状況と同一スケジュールで物語が進行します。
オフラインのストーリーを異なる視点から知ることが出来ます。
「イーサン」が如何にしてストーリーに絡むのかが伺えます。
――キャラクターメイキングは「PSO」のような柔軟性の高いものに?
また、同様の種族と職業は登場するのでしょうか?
見吉氏:種族は「Human」、「Newman」、「Cast」、「Beast」が存在。「Beast」は
このゲームのため、新たに用意されたもの。カスタマイズについては、「PSO」
以来かなりの改善が図られています。「PSO」では皮膚の色を変更する事が
出来ましたが、「PSU」では「眉の形状」や「顔の輪郭」のディテールに至るまで作ることが可能です。
――各種族のキャラクター部位パーツは同じ数になるのでしょうか?「PSO」では、
他の種族よりもパーツが少ない種族(アンドロイド)も見られましたが…?
見吉氏:「Human」、「Newman」、「Beast」と比べると、「Cast」には僅かな違いがあります。
詰まるところ「Cast」はロボットですから、生物のように「眉の形状」は変更出来ません(笑)。
従って一部制限こそありますが、可能な限り均等になるように心掛けてはいます。
――アナログスティックによるメニュー画面の呼び出しに代わって、
カメラアングルが自在にコントロール出来るようになっていますが、
その他インターフェイス関連の変更点は?
見吉氏:他の部分では、「○ボタン」を押すことで、
装備している左右両手の武器の切り替えが瞬時に行なえます。
プレイヤーは2つの武器を選択(二刀流)することが可能で、これは新しい特徴です。
しかし、両手で扱う「大剣」のような武器については、同時に扱うことは出来ません。
ダガーやハンドガンの多くは、それが可能となっています。
見吉氏:また、銃を扱う際に「R3ボタン(右:アナログスティック)」を押し込むことで
「first-person mode(一人称視点)」に入ることが出来ます。これはかなりクールです。
モード中は移動することが出来ませんが、狙いを定めたり、周囲を見渡すことが可能です。
見吉氏:更に、敵をロックオンし「L1ボタン」を押すことで、
サイドステップにより側面に回りこむことが出来ます。これも新しいアクションです。
――「PSO」のギルドクエストのようなものはありますか?
見吉氏:はい。様々なタイプのクエストを期待して下さい。
――アイテムやクエストなど、ダウンロードコンテンツはあるのでしょうか?
見吉氏:アイテムのみをダウンロードするといったものではなく、
継続的にクエストを配信していきたいです。
――「PSO」のロビーサッカーのような、他のプレイヤーと競い合う要素は?
見吉氏:それに近いもので、他のプレイヤーと対戦できる
何らかの要素を盛り込むことは計画中です。
――「GameCube」に代わり「PlayStation 2」に投入されるのは、
ボイスチャットへの対応を見据える意味もあるのでしょうか?
見吉氏:うーん…それ(ボイスチャット対応)についてはまだ決まっていません。
――「PSO」では「ナイツ」や「サンバdeマラカス」といった自社関連作品とのコラボレーション
がありましたが、「PSU」こういった要素はあるのでしょうか?
見吉氏:私は幾つかの要素を盛り込むことを計画しています。
しかし、今はそれについてお話することは出来ません(笑)。期待していて下さい。
――オンラインモードでは、欧米と日本のプレイヤーが共に遊ぶことは出来ますか?
見吉氏:技術的には可能と思われますが、
それは各国で何時「PSU」がリリースされるかに強く依存します。
しかし、あなたの質問に答えるならば、現状ではその方向で開発が進められています。
――不正対策については、どのように取り組んでいきますか?
見吉氏:過去5年で、私はチーターへの対応を学習してきました。
それらを防ぐ手段を、私達はとる必要があると考えます。「PSU」については
これまでの経験を活かし、プレイされるユーザーの方々に楽しい思い出を提供したい。
見吉氏:私達はその対抗手段の一つとして、
オンラインのデータを全てサーバー上に保存します。
私達は、そのテストを「PSOBB」を通じて行なっています。「PSU」に反映させるべく、
私達はテストを行なっている段階です。
――ストーリーは「PSO」に関連したものになるのでしょうか?
それとも「ファンタシースター」シリーズに登場した3つの惑星が舞台となるのでしょうか?
見吉氏:そのどちらでもありません。しかし、「PSO」及び「ファンタシースター」シリーズから
幾つかの要素を取り込みました。従って、厳密にはオリジナルではありません。
――「PSO」では時事的な出来事(クリスマスなど)に併せて特別なイベントが
多く催されてきました。「PSU」でも同様の試みを計画していますか?
見吉氏:はい。より多くの、より良いイベントを期待して下さい。
以上がインタビューの要約。
注目すべきは革新を遂げたインターフェイス。
従来のようにカメラワークが固定ではなく、アナログスティックによりアングルが自由自在に。
また、左右両手の装備を1ボタンで瞬時に切り替える優れた操作系統は、
両の手に持つ武器を用いた怒涛の連続コンボを実現させてくれそうです。
このほかオンオフ双方のモードの干渉にも注目。以前はそれぞれ干渉しないといった
情報が見受けられましたが、どうやら「PSO」同様に密接にシンクロする様子が伺えます。
裏を返せば、シングルモードを強要させられるとも取れますが、さて…?
その他、不正対策や、サーバサイドによるデータ管理への明言も飛び出した今回のインタビュー。
ユーザー諸氏が抱く「PSU」への期待は、正しく最高潮といった印象です。
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